長久手市の動物病院ならバディ動物病院|犬、猫はもちろん、うさぎの診療にも力を入れています。

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tel.0561-63-4456

うさぎさんのコーナー

うさぎさんのコーナー

うさぎは警戒心が強い動物
仔うさぎのときから触られることに慣らしておくことが大事

うささんは捕食対象となる草食動物なので警戒心が強くとても臆病です。急に抱き上げることでビックリしたり、大きな音に驚いても事故に繋がることがあります。家の中でも外出先や散歩時も無理せず、このくらいは大丈夫だろうというチャレンジはしないようにしましょう。緊張すると、眼が突き出て白眼がみえたり、耳がピンとそり立ったり、鼻孔を開いてヒクヒクするなどのサインがみられます。見逃さないで。

また、ストレスに弱くわずかな環境変化でも体調を崩すことがあります。温度、湿度や騒音にも気を配りうささんに適した飼育環境を整えたいですね。
また、仔うさぎのときから触られること、抱かれることに慣らしておくと、お家での健康チェックができ病気の早期発見に役立つだけでなく、ご来院時のストレスを軽減します。動物病院に慣れることも大事です。
うささんが元気で安全な生活が送れるようにお手伝いをさせていただきます。お気軽にご相談ください。

ご来院時

  • いつも食べている食物の種類や量、おやつも含めて分かるようにメモを。
  • おしっこ(おしっこがしみ込んだペットシーツや新聞紙やティッシュなど)、うんちをお持ちください。
  • キャリーバックは上が開くタイプがおすすめです。
  • キャリーバックの給水ボトルは外し、野菜をいれて。
  • 移動時の温度に気を付けて、また保冷剤や使い捨てカイロは誤食しないように注意。
  • 車での移動中、急発進や急停止などの衝撃から守って。

うさぎの食事のお話

うさぎの食餌のお話

うささんの食物と病気には大きな関係があります。
特に胃腸や歯の病気と密接な関係があり、尿石症も影響される病気です。

うさぎの消化機能の特徴

  • 嘔吐できない・・胃の「噴門括約筋」(胃の入り口にある筋肉)が発達しているので。
  • 消化管が長い・・高繊維の草を消化するため。
  • 巨大な盲腸を持つ・・微生物による発酵が行われ、栄養のある盲腸便(※)をつくる。

おすすめの食事

  • たっぷりの牧草(干草)
  • 少なめのペレット
  • 少量の野菜・野草

※盲腸便は軟らかくブドウの房状。高タンパク・高ビタミンなので、うささんにとっては必要なもの。うささんは肛門からその盲腸便を直接食べます(食糞)。

食事の特徴

種類 利点 注意
牧草 バランスよい栄養素
カロリーがとれる
歯の正常摩耗を助ける
成長期はアルファルファ(嗜好性がよく、カロリーが高い)を多めに与え、体型を見ながら、チモシー(カルシウムが低く、栄養バランスがよい)に切り替えていく
ペレット バランスよい栄養素
カロリーがとれる
  • 多く与えると肥満や、臼歯の不正咬合を引き起こしやすくする
  • 繊維分が不足しやすい
野菜 嗜好性がよい
ミネラル・ビタミンが豊富
水分も補う
茎を食べる野菜は繊維源に
  • 栄養が偏らないように多くの種類を少量ずつ
  • 豆類は高タンパクのため、肥満と腸炎の原因になる
  • カロリーの多い野菜は与えすぎに注意
  • 多く与えると尿量が増え、過剰な水分は腸で吸収できず軟便に

与えてよい野菜・よくない野菜

与えてよい野菜

  • ニンジン
  • カブ葉
  • 小松菜
  • ニンジン
  • カブ葉
  • チンゲン菜
  • ラディッシュ
  • レタス
  • キャベツ
  • きゅうり
  • ブロッコリー
  • パセリ
  • 大根葉
  • 小松菜
  • サラダ菜
  • みつば
  • 春菊
  • 京菜
  • せり
  • 白菜
  • カリフラワー
  • トマト
  • 大葉

など

よくない野菜

  • アボガド
  • トウモロコシ
  • 玉ネギ
  • ジャガイモの皮・芽
  • アボガド
  • マメ類
  • トウモロコシ
  • ネギ
  • 玉ネギ
  • にんにく

など

気をつけたいこと

  • カルシウム過多に気をつけて

    うささんは食物に含まれるカルシウムをよく吸収します。そのカルシウムを尿中にのみ排出(濁ったザラザラとした尿)。カルシウム過多は腎臓に負担をかけ、動脈に沈着。
  • 食事内容の変更は慎重に少しずつ

    食事内容の変更は慎重に少しずつに行う。普段食べていないものや炭水化物が主成分である食物を急に多量に与えないで、腸内細菌のバランスを崩します。

    食餌内容の変更は慎重に少しずつ

  • 幼時にいろいろな味に慣れさせて

    うささんは幼時に食べた経験のないものを成熟期に食べないことが多く(そうでないうささんもいますが)、幼時にいろいろな味や食感に慣らしておくとよいです。チモシーも忘れない様に。

    幼時にいろいろな味に慣れさせて

  • 果物はおやつ程度に

    果物は嗜好性がよいので、コミュニケーションやごほうびとして少量に。

    果物はおやつ程度に

  • 市販のおやつはごく少量に

    市販のおやつは成分が不明確であったり、炭水化物、脂肪、カルシウムなどの含有量が高いものがあります。

    市販のおやつは10%以内に

  • 切花や観葉植物を近づけないで

    切花や観葉植物の中に成分が毒となるものがあります。うささんにかじられない対策を。

    切花や観葉植物を近づけないで

  • 食器選びに気をつけて

    食器は安定した形のステンレスや陶器が衛生的かつ噛まれたりしないのでおすすめです。

    食器選びに気を付けて

  • ボトル式給水器が衛生的

    新鮮な水を用意(ひっくり返さないようにボトル式給水器が衛生的でおすすめ)。
  • 食事量や便の状態を常に観察

    食事が摂れなくなると、腸運動が低下し、便秘、下痢、鼓腸など腸内細菌のバランスが崩れ、全身状態の悪化(長時間摂れないと大変)。普段から食事量や便の状態の観察をして変だなと思ったらご来院ください。

    食事量や便の状態を常に観察

うささんの健康管理と病気の予防のために食事管理は重要です。
うささんの種類や個体差、ライフステージ、生活環境を考えながら、お家のうささんにあった内容で、食物の利点を生かした与え方をしましょう。

うさぎの不正咬合のお話

日頃から歯をチェック!

うささんの歯は切歯、臼歯の28本すべてが生涯伸び続けます。切歯は1年で約10~12㎝伸びると言われています。食物をすりつぶして食べるため常に磨り減って一定の長さが保たれます。しかし遺伝的素因、不適切な食事内容や外傷などの原因で歯のかみ合わせが悪くなると、歯が変形したり異常な方向へ伸びていってしまいます。
不正咬合は切歯と臼歯のどちらにも起こり、同時に生じることもあります。 不正咬合によって二次的に膿瘍形成、また伸びた歯が口腔内を傷つける痛みによって食欲不振、さらに鼓腸症や毛球症を起こすこともあります。

切歯の不正咬合

症状
  • ・食物が噛み切れない
  • ・食物を細かくすると食べる
  • ・切歯が飛び出ている
  • ・食べられず痩せてくる
  • ・よだれが出る…など
治療
触られることに慣れていれば、無麻酔で歯科切削器にて切断。慣れていなければ、麻酔下で切断。
  • 切歯処置前

    切歯処置前

  • 切歯処置中

    切歯処置中

  • 切歯処置後

    切歯処置後

臼歯の不正咬合

症状
  • ・食べにくそうにする
  • ・口の動かし方がおかしい
  • ・食べられず痩せてくる
  • ・歯ぎしりをする
  • ・よだれが出る…など
治療
麻酔下で切断、
切除縁を歯科用ドリルでなめらかにする。
  • 切歯処置前

    切歯処置前

ポイント

  • 日頃から歯のチェック

    切歯
    ゲージなど硬いものをかじっていませんか。仰向けにできると観察しやすいです。
    臼歯
    頬と臼歯あたりを触り突出はないか、下顎の骨がゴツゴツしていないか触ってみましょう。
  • 歯によい食事

    牧草を中心に。

  • 兆候をみのがさない

    食欲低下、食べ方の異常(軟らかいものを好む)、よだれや口をモグモグしていないかなどの症状に早く気づいて。

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