デンタルケアのお話
お家のワンちゃん・ネコちゃんのお口、健康ですか?
ワンちゃん・ネコちゃんの「口が臭いなあ」とか「口をもごもごしている」と思ったことはありませんか。
お口の中をのぞいて見て、歯肉が赤く腫れていたり、歯石がついていたら要注意。そのまま放置しておくと、食欲がなくなったり、歯が抜けたり、口の中から皮膚に穴があいたり、内臓の機能に悪影響を与えてしまうこともあります。
また、歯が2重に生えていませんか。小型犬にみられますが、乳歯から永久歯への生え変わりが上手くいかず重なって生えてしまうことがあります。
これは、かみ合わせが悪くなったり、歯周病の原因になったりします。
ワンちゃん・ネコちゃんの歯は、生後約3週齢で乳歯が生え始め、約8週齢でそろい、4ヶ月から7ヶ月ぐらいで永久歯に生え変わります。
ワンちゃんの乳歯は28本、ネコちゃんは26本あり、永久歯はワンちゃんは42本、ネコちゃんは30本あります。
①口臭を防ぐため ②快適な食事をするため ③良好な健康状態の増進のために
デンタルケアを考えてみましょう。
毎日の食事として柔らかいものやフードをふやかして与えることは、胃腸にやさしいのですが歯垢はつきやすいので、普段から歯のチェックや歯石予防を。
歯石は下の図のようについていきます。
- 食物が歯の表面に付く
- 細菌が増殖する
- 歯垢(プラーク)が歯の表面に付着する歯みがきをして取り除きます。
- 歯垢が増殖・石灰化する
- 歯石になる歯みがきでは取れません。
すでに歯石がついていたら歯石除去をしてから、お家のワンちゃん・ネコちゃんにあった方法で、口腔内を清潔に保ち、歯垢・歯石の付着や口臭・歯周病を予防しましょう。
歯みがきのすすめ
ワンちゃん・ネコちゃんは自分で歯をみがくことができません。
飼主様が気をつけて定期的に磨いてあげることが理想です。
しかし、急に「歯みがき」をしようと思ってもダメ。
徐々に歯みがきに慣れさせることが必要です。無理やりすると飼主様のことが嫌いになってしまうかも・・。少しずつ慣れさせましょう。
「歯のお話」歯みがきのすすめ の冊子が病院にあります。
新しい事をする時、第一印象をいかに楽しく経験する(させる)ことがとても大切。
歯みがきも同じ。楽しい雰囲気を心がけ繰り返しゆっくり進めていきます。
楽しいと感じてもらうために褒めることも大切。
ほめ言葉と好きな食物(ごほうび)を使います。
少しずつ、ステップUP。
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1歯みがきのためのマズルコントロール
歯みがきをするには口周り(マズル)が触れないとできません。
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2歯を触りましょう
歯を触るため唇をめくる練習から。
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3歯みがきペーストと歯ブラシを使い始めましょう
歯みがきの習慣をつけるには、
歯ブラシに良い印象を持ってもらうことが大切。 -
4ブラッシング
実際にお家のワンちゃんにあった方法で行うことが大切です。
歯みがき教室行っています。
お気軽にお尋ねください。
歯みがき以外のケア
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デンタルガム
CETチュウ CETデンタルガム
歯垢を分解する酵素と歯垢の再付着防止酵素が入っていることにより歯石の沈着を防ぎます。また、噛むことによって歯垢を機械的に除去します。
オ-ラベット
噛むことで歯垢・歯石の沈着を抑え、気になる口臭を軽減します。噛みやすく高い嗜好性があります。
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タブレットタイプ
クールデント
噛んで食べるタイプ。パセリとミント配合で即効息さわやかです。口腔内と腸内の健康をサポートします。
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粉末タイプ
プロデン デンタルケア
天然の海藻成分からなる粉末を毎日の食事にまぜるだけ。唾液の性質を改善し、口臭・歯垢や歯石付着の軽減に繋がります。