ノミ・マダニのお話
「ノミ」って?
ノミは単なる寄生虫ではなく、ノミアレルギーや腸内寄生虫(サナダ虫)の媒介者、そして人も刺します。
仔犬に多数寄生すると貧血になることもあり、かゆみがワンちゃん・ネコちゃんのストレスになったり、毛づやの消失がおこります。
ノミのライフサイクル
ノミの繁殖力は旺盛で、寄生後36~48時間で産卵をします。
ノミは室温13℃以上なら、卵~成虫までのライフサイクルは循環します。
ノミの見つけ方
ノミは、ワンちゃん・ネコちゃんの被毛の中に隠れているので、ノミの糞を探すことで寄生の有無を確かめます。
- 1くしや目の細かいブラシでワンちゃん・ネコちゃんの全身の毛をすきます。
- 2黒くて小さい粒のようなものがあったら、
湿らせたティッシュやコットンの上に集めます。 - 3黒い粒が溶けて赤茶色になれば、
それはワンちゃんやネコちゃんの血を吸ったノミの糞です。
「マダニ」って?
血を吸ったマダニは皮膚から落ちますが、痒みや痛みがあります。
また、刺されたところが炎症を起こしたりします。
マダニが媒介する「バべシア症」「ライム病」に感染する恐れもあります。
近年、SFTSウィルス(重症熱性血小板減少症候群)を媒介すると言われています。
マダニのチェック
マダニは、やぶや草むらの中などで寄生する機会を狙っています。
特に頭や耳、眼の縁やお腹など皮膚が薄いところを好みます。
散歩から帰ったら体をチェックしましょう。
吸血しているマダニをムリに引っ張らないで。
マダニのくちばしがワンちゃんの皮膚に残り化膿することもあります。
ノミとマダニの予防と対策
ノミ・マダニ駆除剤にはスプレータイプ、滴下タイプ、食べるソフトチュアブルタイプがあります。
駆除剤を活用すると共に、寝床や室内の掃除や、ノミは湿気を好むので換気と室内の乾燥に心がけるなど環境対策も大切です。